会社員の服選び。時々スキー from TOKYO

中高年への極私的服選び+ライフスタイル提案blog

Instagram始めました(スーツ・ジャケットの着数考察)。

お久しぶりです。すっかりブログの存在忘れてました。

 

実は、Instagram始めてました。

約3ヵ月前にリモートでマーク・チョー氏と話す機会があったんです。

その日、着ていたジャケットはAKAMINE ROYAL LINEのジャケットでした。

マーク氏がやたらと「いいジャケットだ」「私も作りたいです」そして「インスタやったらいいのに」と言われたのが決定打。帰り道に始めました。

 

※ちなみに、赤峰さんにその話したら「マークも今年、こんな状況(コロナ禍)でなければ、ここ(赤峰さんのオフィス)に来て、オーダーする予定だった」という事らしいです。ワタシ、凄い人と知り合って、凄い人の手掛けた服を着ている事に感謝です。

 

その日以来、今のところ毎日欠かさず投稿してます。自分の日記ですね。

ほぼ、コーディネートの記録としての投稿です。

いろんなところが見えてくるもんで、9割方、コーディネート記録だと着数も考えます。当然、コーディネート自体の反省も多いですが、重衣料を始め、ネクタイ、靴、シャツ・・・全てのアイテム数は充分なのか?

 

年が明けたので、恒例の月毎の買い物リスト作成しました

(毎年、カミさんに先手で「今月はこれ買うから」という宣言書も兼ねます)。

 

報告事項として2つ目。転職しました。

今のところ、平日3日出勤、土日出勤になります。平日はスーツ、土日はジャケットスタイルが多いです。会議、商談は非常に多くなりますので、ドレスに比重を置くのは変わりません。

 

これまでは、もしくはアパレル業界自体が春夏・秋冬で区分していたのを当たり前にとらえてましたが、4月と8月上旬の気候を同じカテゴリーにするのは昨今の日本の気候に合ってんのか?と思い始めました。10月初旬と最近の東京でも雪が降りそうな気候も同じですね。

って事で、ドレス系の特に重衣料に関しては3~5月、6~9月、10~2月あたりの3分類が気候的には同じ括りになるかと(本当は10~11月、12~2月で区分したいところですが)。

10~2月だけ長いですが、スーツ生地を考えるとウール、サキソニーフランネルのスーツ、寒くなったらコートを重ねるし、例えば11月にフランネルを着ていてもよっぽど以上気象じゃない限り「暑苦しい」と感じる方は少ないはず。よって、ここは年間でも最長スパンになるかと。

さすがに4月はまだ薄手のコート着ている方も多いですからね。初夏=リネンやフレスコの時期です、というのはさすがに無理。故に春夏は区分したほうが良いかと。

 

こうやって区分すると、家に籠る時間は当然ありますが、基本は1シーズン7着は欲しいところですね。コットンスーツ、通常のウールスーツなど、年間6か月前後は着れる生地もありますけど、そういったスーツやジャケットが重複するとしても18着以上でしょうか?

私の場合は休日こそ(正常な生活が戻ったら)出歩きたいと思いますんで、休日分も含めてシーズン辺り、7着にはなりますね。既に超えてますけどね。

 

そこに、フォーマル服、パーティー服の部類も含めると25着前後。

夏はリネンシャツやポロシャツで出掛ける事も多いですが、去年、Tシャツ1枚で出掛けた時、カミさんと某ホテルで夕暮れ時に酒飲んで帰ろうかという話になったときに、ドレスコードあって入店できなかったわけです。それから常に夏の休日ジャケットは必須だという考えになりました。今年はスキーにも行けないので冬の休日服は増えましたが本来は毎週、スキーに行くので、休日に着るドレス服としては減少ポイント。

 

ビジネス着として着れないような服、ホテル・レストランでの飲食時にふさわしくない服=アンダーステートメントな服ではないと見なして、今後は処分対象になっていくと思います。

昨日購入したリネンスーツはカミさんには事後報告にします。

 

 

 

 

 

 

クラシック愛好者が最も熱くなるクールビズ期の装い

2005年、ハッキリと覚えているクールビズ移行期。

出社するなり「ネクタイしちゃダメなんだよ」と。

 

で、そのテンプレートを作ったのは誰なのかという事ですが、当時の総理大臣は小泉さん。この前、銀座三越で見かけました。目の前通り過ぎていきました。背中丸めてショッピングバッグ片手に目の前通っていきました。

クラシック愛好家からすると悪に見られてますね(主観)。

 

そして未だに悪と見られているのが小池百合子さん。

この二人がそんなに悪いか?と言うとそんな事はないと考えます。

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これ、2005年のクールビズ記者会見ですね。実例のお披露目という形でしょうね。

星野さん=カッコイイがこれでビジネス?袖丈も合っていない。

下段右の方=これが現在のクールビズの基本形でしょうか?だらしない。

総じて淡い色のスーツにノーネクタイが多い気がします。

 

時を経てこの会見、ジャケパンスタイルも見受けられるようになりました。・・・が時すでに遅し。日本のサラリーマンのお小遣いからすれば、ダークスーツの他に夏用のジャケパンなんか買えないですからね。「だったらネクタイ取ってしまえ」「ジャケット脱いでしまえ」の思考になるのも理解できる気がします。

 

オヤジ向けファッション誌が出版されていた時期とはいえ、そういう雑誌は富裕層向けの雑誌としての認知度しかなかったですからね。プライベートでジャケパンなんて思考は世のオヤジさんの大体は未だにないはずなので。

ちなみに雑誌、媒体では・・・

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微妙ですね。特に中央の某スキー選手、ダークスーツにノータイを例にしてはダメでしょう。

「真夏に適した素材としてシアサッカー、リネン、フレスコ等があります。もっとも暑く感じるのは黒のポリエステル等の化学繊維生地のスーツです。」

「寒暖差の大きな日本ではジャケット+トラウザースのコーディネートが旦那さんのお財布にも優しいですよ。スーツはここ一番の商談やパーティー服で。」

「スーツ、特にダークスーツにノータイは威圧的、反社会的に見えますので注意してください。」

例としてこのような事が環境庁から案内があれば現代の装いは相当変わってたと思いますけどね。今の環境庁には全く期待してませんので手遅れですかね。

 

ちなみに以前、バトルした上司ですが最近は、ノージャケット、黒のトラウザース(丈長め)、ポリ素材のボタンダウン半袖、ローファー、ナイロンバッグ斜め掛けに

「これエエやろ?」と言ってきたコンバース似の黒のスニーカーです。もはや絶望しかないです。

 

 

「クラシック」という言葉は一般社会に届くのか?③ 中流サラリーマンの決意

今の自分の意見として、毎日スーツを着て仕事をする会社員として、メディアに出る人間が必要なんじゃないかと思っています。

 

・それはアパレル業界の人だから出来る事(着れる服)。

・一般的な会社員からすれば関係ない事。

・そうは言っても家計もあるし着れない、買えない。

 

だったら、中流家庭の中年サラリーマンで新入社員で大した発言権のない自分が出れば良いんじゃないかと。

顔バレは当然します。それでもいい加減、「赤信号みんなで渡れば怖くない」なアピアランスからは解放されたい。

同じフラストレーションを抱えている会社員は多いと思います。

何故、夏でもダークスーツを着なければならないのか?何故、ダブルブレストのスーツを着てはダメなんだろうか?何故、夏はノータイでボタンダウンを着なければならないんだろうか?

会社が独自に作った、間違ったローカルルールに無駄な消費をするよりは、そろそろ一般目線で発言する覚悟は出来てます。

 

 

 

ビジネスウエアの皺は悪か?

先日、上司に注意された事にシャツの皺があります。

ポプリンのシャツ夏日の朝の通勤。ジャケット着ていたので、当然出社したら皺にはなります。

そのシャツが無礼だと。皺になるくらいなら形状記憶シャツ着ろと言われました。

当然、一着も持っていません。

持っているシャツはポプリン、リネン、オックス、シャンブレー(ほぼ休日用)。

以前も書きましたが、理想はポプリン、前立て無し、ポケットなし、ダーツ無し、シングルカフスのラウンド、襟型は現在はセミワイドとレギュラーの使い分けです。

2ピーススーツの場合はセミワイド、3ピースの場合はレギュラーが多いです。

色はホワイトかサックスブルーしかありません。ロンドンストライプがありましたが、袖口が切れて処分しました。

 

こういう当たり前のディテール、社会として当たり前の形状記憶シャツ等どこにも売っていません。どこかデコラティブな物や日本独自のポケット付きのシャツ。

何よりあの不自然な光沢、素材感が嫌いです。

 

白洲次郎の本だったかな?夏に麻のスーツを着ていくと帰ってくると、皺が入って・・・とかいう文章あった気がします。おそらく、昔は夏の銀座で生成の美しい皺が入ったスーツを着て闊歩する紳士が多くいた事でしょう。

日曜の夜にサザエさん観ると、波平さんて実写化すると相当カッコイイだろうなと思います。ハット被って、ミディアムグレーのスーツ着て、おそらく自然な綺麗な着皺のスーツをフネさんは受け取り和装に着替える。カッコいいです。理想です。

 

そういう良きサンプルが少なくなった影響もあるでしょうね。量販店でも形状記憶や化学繊維の物ばかりでしょうね。入店した事もないけど。

 

誰が皺=悪と定義づけたんでしょう?量販店のコマーシャルや店のポップ、店員のトークが世間の常識になっちゃったんでしょうか?

 

 

 

 

「クラシック」という言葉は一般社会に届くのか?②

怒り心頭のまま、その日は赤峰さんに連絡しました。

「服の事で上司に怒られました」と。

 

確かに、尖がって、小剣長くしたり、ダブルモンクのバックル外していましたが、ここ数年の風潮や先人の着こなしでそれはクラシックの外しの中では許容の中ではないかと。

 

本来、クラシックスタイルはファッションではないものとして自分は捉えています。

抑制のあるスタイル=クラシックスタイルとして、その中の自分なりの外し技や実用性が経験の中での独自性として認められるのではないかと思います。

フランコ・ミヌッチのネクタイの撒き方。ジャンニ・アニェッリの時計の付け方、ドライビングシューズやブーツを合わせるスーツの着こなし、チュールズ皇太子のスーツの袖へのクリース。全てその方の背景に意味があるから世間に認められる。

真似ただけの(例えばセレクトショップの店員やバイヤー)方は尖って見える。抑制の中での楽しみには見えない=ファッションに見える。

 

「そんな服装したいなら休みの日に着るか、服飾業界にでも就職したら?」

 

世間のクラシックスタイルの認識とはこの程度かと思いました。

本来、クラシックスタイルの定義にテーラーも百貨店もセレクトショップも一般企業のスーツを着て出勤する会社員も国会議員も変わるはずがないというのが俺の意見。

そしてその抑制の中で住んでる地域や季節、職種で独自性を出していけばいいと思っています。多分、「外し技」ではない自然な自分の色が生まれると思います。

自分はまだまだそこの領域まで達してないのが妙に悔しいけど、まだまだ40代半ば。

まずは抑制の中の着こなしを咀嚼しなければいけない時期はまだまだ続くのかなと反省してます。

 

 

 

 

 

 

 

「クラシック」という言葉は一般社会に届くのか?①

ちょっと間が空いてしまいました。

新入社員、コロナ、自粛、リモートワークと中々、慌ただしく、やっと落ち着いたところで、会社の上司に服装の事を一喝されて、正直腹が立ったので、書く気になりました。まぁ、ネタはいっぱいありますが・・・。

 

現在、クールビズ期間ですね。これからの世の中クールビズという定義も無くなってくるんでしょうけど、とりあえずはどこの企業も期間限定のクールビズ≒ノータイ期間は例年通り適用するかと思います。

 

企業と言ってもベンチャーもあれば、俺が以前在籍していた数千人の上場企業もあるわけで、文化も業種も違いますが、ダークスーツにネクタイ、革靴という典型的なサラリーマン像は転職し会社規模が変わっても自分の場合は一緒です。

 

西新宿を歩くと、夏だというのに黒のポリ素材のスーツに形状記憶シャツ、バッグを斜め掛けして、ビットローファー紛いの変な金物付いた合皮の靴。

見てるだけで暑苦しい・・・いや、見苦しい。

 

クールビズ導入時にサンプルとして小池さんがプレゼンしたサンプルよりも当時の導入を決めた企業のお偉いさんのサンプルは当時の国会のダークスーツにボタンダウンにノータイの異様な着こなしだったと思います。

 

今の上司は夏はジャケット無しで形状記憶シャツのポケットありボタンダウン(もちろんデコラティブ)。スポーツウォッチに合皮の変なローファー。

 

ここ数年、自分自身もクラシックな装いの中でもオナカ一杯になるになる程の「外し技」だらけでした。それは今考えると「クラシックな装いってオマエラわかってないだろ?」という精一杯の抵抗だった気がします。

例えば、

・今更感のある、ダブルモンクの靴のバックル外し

・ネクタイはダブルディンプルに小剣をちょっと長くして、大検と小剣はずらす。

・時計はジャンニ・アニェッリの真似してカフスの上からする時もありますが、最近は赤峰幸生さんの真似してカフスを三角に折る。

 

その日は朝から暑く、薄手のウールスーツにポプリンのシャツにタイドアップで出社しただけでシャツに皺が入りましたが、それも天然素材ならではの綺麗な皺。

 

この「綺麗な皺」が発端で靴、ネクタイ、カフスに文句を言われ「形状記憶のシャツ着ろ」と言われました。

これが日本の企業の現実ですね。前社もそうだったんで。さすがに頭に血が上って「辞めます」と言う寸前まで行きました。そんな装いの上司に言われたら。

 

うーん・・・書いてて腹立ちます&長くなりますので、続けます。

 

 

 

 

 

思わせ力③

勤務していた子会社の本社勤務を終え、同じビルの本社の新規事業部に配属となった。
それまでも勧誘はあり、行くべき場所ではないと思っていた。それまでの上司にも止められた。だが、廃部となれば行く覚悟はしていた。

 

職歴ロンダリング

 

これから需要が減少傾向の建設、建設業界。

学歴が無いながらも子会社の支店→子会社本社→上場企業本社と渡り歩けるなら乗ってやろうと。

事業としてうまく回っていなくても、「上場企業本社にいた人間なら」と転職時に見てくれる企業はあるだろう。
そう思って1年は我慢しようとひたすら耐えた。ストレスチェックでは満点になったし、心療内科のお世話にもなった。
それでも1年は絶えないと自分の市場価値は下がる。そして、1年が経過し、有休を使いながら転職活動を始めた。結果は、ほとんどの企業が役職付き、それまでよりも高収入、あるいはその両方だった。
ありがたい事に複数社から内定はいただいた。休業中も金銭的に困らず買い物、レジャーを楽しんだ。

 

コロナの生活不安が訪れる前の2020年1月入社。

 

そして、今現在はリモートワーク中。
リモート会議中以外は正直ダラケるが、会議中はジャケットを着て、タイドアップするのが基本。
画面上だと、お互いの思惑は伝わりきらないし、タイドアップして自宅で仕事をする人間などほぼいないだろう。
パワードレッシングとは違うが、間違いなく怒られない雰囲気、自分の意見は正しいんだという主張は部屋着では残念ながら伝わらない。

 

今現在、他の企業からの勧誘はどんどん受ける。今の収入や立場、仕事内容、人間関係には大いに不満だからだ。
この社会情勢での転職は賭けだが焦ってはいない。
ただ、より良い場所で理想に近い仕事をしたいのであれば環境作りは積極的に行いたいし、これからの社会はより人間力と積極性が求められるのは間違いない。
メディアを通して、「あの方はしっかりしている」と思わせる作戦にも出ている。
他力本願ではあるが、そうやって自分をマネージメントするのもこれからの働き方には重要な要素だと思う。