会社員の服選び。時々スキー from TOKYO

中高年への極私的服選び+ライフスタイル提案blog

新卒の皆様、スーツ購入の季節です。②

店選びの話も終わったところで・・・まず要約すると、

・パターンオーダー屋さんで購入

・ベテラン店員に対応してもらう

・スーツに流行り廃りはないものと考え、大事なのはフィッティングと生地

 

そして購入時期ですが、卒業式にも着たいなら今すぐ。ただし、生地は冬物、もしくは夏を除いた3シーズン用。

 

ただし、俺はあまり薦めません。

 今の時期、1着目に購入(オーダー)していただきたいのは、2月に夏生地でオーダーしたスーツです。4月から着る事を想定での購入です。卒業式には不向きです。

 

出来ればスーツは春夏秋冬毎に用意すべきだと思ってます。

ただ懐寂しいのも日本のサラリーマン事情。全部揃うのに何年掛かるのか、途方もない期間を要します。

最初の1歩として、(会社毎のアピアランスもあると思いますが)グレーの夏生地、しかも無地をお勧めします。もちろん、ポリエステル、ポリエステル混毛はNGです。クロゼットの中ですぐベトベトしますよ。加水分解というやつです。

天然素材、まずは扱いやすいウールを選択してください。

 

おすすめはフレスコです。

洒落者だと夏はリネン、モヘア、コットン等を選びますが、会社務めだとカジュアルスーツとビジネススーツの線引きがまだまだ出来ないだろうし、高級生地だと手入れが大変。汗かくようなヤンチャもしたいお年頃。

フレスコ生地のスーツ、俺も仕立てましたが、夏場でもパリッとした生地感。皺が出来にくく、通気性も良し。生地によっては、織がザックリしていて、無地と言えど表情が出ていて無地スーツによくありがちな制服のような感じはしなくなります。

 

それ以前に何故、夏生地を2月に仕立てるのか?

まず3月はパターンオーダー屋はピークの忙しさです。納期1か月半、∴入社日には間に合いません。1月の今から店選び、店員選び、自分のスーツ選びの最低限の知識と財布との相談。そして2月には徐々に春夏生地が入荷のタイミングで仕立てます。これでもギリギリ。

そして、ケチってオールシーズン着ようと仕立てたスーツも入社早々の5月にはクールビズというスーツ好き会社員にとっては魔の期間がやってきます。ドレスコード(アピアランス)も企業によって様々。ジャケット着てくるな!なんて企業もあるようです。期間は短いところでも9月いっぱいまで。2011年以降のスーパークールビズをいまだに取り入れている企業は10月いっぱいまでです。単純にノータイで楽したいだけの企業姿勢にも見えますけど・・・。

秋になれば、最初に作ったスーツの反省も色々見えてくるだろうし、絶対に楽しみに変わります。おそらく同期の誰よりもカッコよく見えてるでしょう。こういうキッカケがスーツスタイルを好きになる動機でも良いと思います。

 

そして、色選びですけど、最初の1着に絶対グレーを推した理由は無彩色だからです。

カジュアル服と同様、余程のスーツ賢者でもない限り、鞄、靴、時計のベルト、ネクタイ、シャツ、全てをトータルして2色で抑えるべきだと思います。3色だと相当計算しないと難しい。4色以上はバカか先鋭的に見えます。余程のファッション賢者です。

 

先日、時計屋の店員さんで「結局は全体の雰囲気です」と茶革のベルトを薦める店員さんがいましたけど、売りたいだけです。色選びは自己責任でまずは無難に。

 

色選びは難しいです。俺も毎朝、スーツから小物から一度クローゼットから取り出して全てコーディネートさせてから寝てました。天気予報も気にしてました。雨の日に青々としたネイビースーツを着ても神経疑われますからね。

 

色合わせは次回で・・・。